使っていないサブスクを、明細と照らして見つける

お金 公開7分で読めます

月末にカードの請求を見て「こんなに払っていたっけ」と思う。でも、何にいくら払っているのかは思い出せない。

この記事では、カードの明細とアプリの定期購入の一覧をAIと照らし合わせて、使っていないサブスクを見つける「サブスク答え合わせ表」を作ります。

この記事の通りにやると、次の3つが手に入ります。

  • 今払っているサブスクの一覧(思い出せなかったものも入る)
  • 続けるか、やめるかを決めやすくなる「最後に使った日」の記録
  • 年払いの更新日も入った、次の見直しの予定

思い出して書き出すと、忘れているものほど抜ける

たとえば、払っているサブスク(毎月や毎年、決まった額を払って使うサービス)を思い出して書き出してみるとします。動画、音楽、写真の保存。3つ書いたところで手が止まります。

ところがカードの明細を開くと、無料体験のつもりで入れたまま続いていた写真加工のアプリや、年に1回だけ引き落とされる語学のアプリが出てきます。思い出して作った一覧には、忘れているものがそもそも載りません。

国民生活センターにも、動画配信サービスを解約し忘れ、使わないまま払い続けていたという相談が寄せられており、カードなどの明細を毎月確かめるよう呼びかけています(国民生活センター、2021年10月7日)。

サブスクの見直しで照らし合わせる記録は、次の3つです。

  • 払った記録:カードの明細、口座の引き落としの記録、携帯電話の料金と一緒に払っているものの明細
  • 契約の記録:iPhoneやAndroidの定期購入の一覧
  • 使った記録:各サービスの視聴履歴や利用履歴

この記事では、思い出して書いた一覧を、この3つの記録と照らし合わせて直した表を「サブスク答え合わせ表」と呼びます。明細の整理と照らし合わせはAIに任せます。何をやめるかを決めることと、解約の操作は自分で行います。

始める前に:AIに貼る前に消すもの

明細をAIに貼る前に、カード番号、名前、住所、口座番号を消し、日付・請求先の名前・金額の3つだけにします。サブスクを見つけるのに、カード番号は要りません。紙やPDFの明細を写真やスクリーンショットで渡す場合も、同じ部分を隠してから渡します。

個人情報の扱いを見守る国の機関、個人情報保護委員会は、AIのサービスに入力した個人情報がAIの学習に使われることがあると注意を呼びかけています(個人情報保護委員会、2023年6月2日)。使うAIは、ふだん使っているもので構いません。入力した内容を学習に使わない設定があるサービスもあるので、使う前に設定の画面と利用規約を確かめておきます。

明細は、カード会社のWebサイトやアプリの明細の画面から取り出します。明細の文字を選んでコピーするか、明細をファイルでダウンロードできる場合はそのファイルを開き、日付・請求先の名前・金額の部分だけを残します。

明細は、年払いを見落とさないように12か月分あるといちばん確実です。用意が大変なら直近3か月分から始め、年払いは手順2の定期購入の一覧で補います。

4つの手順で「サブスク答え合わせ表」を作る

手順1 明細から、くり返す支払いをAIに拾わせる

AIに任せる
明細から、同じ請求先に毎月か毎年くり返し払っているものを抜き出して表にする
人が決める
どの明細を使うかを決め、貼る前にカード番号や名前を消す
確かめ方
表の請求先の名前を明細の中で検索し、本当にあるかを確かめる(AIが作った行がないか)
AIへの頼み方
次の明細から、毎月か毎年くり返し
払っているものを表にしてください。
・列は「請求先の名前」「金額」
 「毎月か毎年か」「払った月」
・1回だけの支払いは表に入れない
・何のサービスか分からない名前は、
 推測せず「不明」と書く
・最後に、件数と足した金額を書く

(ここに明細を貼る。日付・請求先の
 名前・金額だけにして、カード番号
 や名前は消しておく)

請求先の名前が「apple.com/bill」の行は、Appleのアプリやサブスクの支払いの可能性があります(Apple サポート)。Google Playの支払いは、「GOOGLE*」で始まる名前(例:GOOGLE*アプリ名)や「GOOGLE PLAY JAPAN」と表示されます(Google Play ヘルプ)。1つの名前に複数のアプリの支払いが入っていることがあるので、手順2で中身を分けます。

手順2 アプリの支払いを、定期購入の一覧で分ける

iPhoneは「設定」で自分の名前をタップし、「サブスクリプション」を開きます(Apple サポート)。Androidは、Google Playの「定期購入」を開きます(Google Play ヘルプ)。表示されたサービスの名前、金額、次の請求日を書き写し、手順1と同じAIの会話の中で続けて頼みます。

AIに任せる
手順1の表の「apple.com/bill」やGoogle Playの行を、サービスごとに分けて書き直す
人が決める
定期購入の画面を見て、サービスの名前・金額・次の請求日を書き写す
確かめ方
分けた金額を足すと、元の行の金額と同じになるか
AIへの頼み方
手順1で作った表を、次の一覧で直して
ください。
・「apple.com/bill」やGoogle Playの行
 (GOOGLE*、GOOGLE PLAY JAPAN)
 を、一覧のサービスごとに分ける
・分けた金額を足して、元の行の金額と
 同じになるかを書く
・「次の請求日」の列を足す

(ここに定期購入の一覧を書き写す)

手順3 「最後に使った日」を、履歴を見て埋める

いちばん大事な手順です。「たぶん先週使った」は記憶の答えです。視聴履歴、利用履歴、最後にログインした日など、日付が残っている画面を開いて確かめ、メモします。一度に全部やらなくて構いません。思い出して書いた一覧になかったものから先に確かめます。

★を付ける目安を30日にするのは、月払いのサブスクなら、1回の請求から次の請求までの間に一度も使っていないかどうかが分かるからです。

AIに任せる
表に「最後に使った日」と「決めたこと」の列を足し、30日以上前のものに★を付けて上に並べる
人が決める
各サービスの履歴の画面を開き、最後に使った日をメモする
確かめ方
★の付いたものを、履歴の画面でもう一度開いて日付を見比べる
AIへの頼み方
表に「最後に使った日」の列を足し、
下のメモの日付を入れてください。
・メモにないものは「不明」と書く
・今日から30日以上前のものに
 「★」を付け、表の上に並べる
・空の「決めたこと」の列を足す
・今日の日付:( 月 日)

(ここに最後に使った日のメモを貼る)

★は「やめる」の印ではなく、「見直す候補」の印です。季節の行事のときだけ使うものもあります。★の付いたものについて、続ける・見直す・やめるのどれにするかを自分で決め、表の「決めたこと」の列に書きます。

手順4 やめるものは自分で解約し、見直しの予定を書く

解約は、各サービスの公式の画面か、契約先が案内する方法(ジムなどは窓口や書面の場合があります)で自分で行います。解約は取り消せないことがあるので、AIに決めさせません。アプリを削除しても、定期購入は解約されません(Google Play ヘルプ)。解約したら、画面の表示か、届いたメールで解約できたことを確かめます。

AIに任せる
「決めたこと」の列と次の請求日から、見直しの予定を日付の早い順に並べる
人が決める
解約するかどうかを決め、公式の画面か契約先が案内する方法で解約する
確かめ方
翌月の明細で、解約したものの請求が止まったか
AIへの頼み方
表の「決めたこと」の列をもとに、
見直しの予定を日付の早い順に作って
ください。
・やめる:解約した日と、請求が
 止まったかを確かめる翌月の日
・続ける:今日から6か月後の見直しの日
・年払い:次の請求日の2週間前
・今日の日付:( 月 日)

記入例:思い出した3件が、答え合わせで6件になる

記入前は、思い出して書いた3件(動画配信A 月1,490円、音楽配信B 月1,080円、写真の保存C 月250円)。記入後は、明細と定期購入の一覧に照らした答え合わせ表の6件で、最後に使った日が30日以上前の写真加工D(月480円、7月2日)と語学アプリE(年5,800円、6月10日)に★が付き、ニュースサイトF(月990円)は最後に使った日が不明。語学アプリEの次の請求日は11月15日。写真加工Dと写真の保存Cは、明細の「apple.com/bill 730円」を分けたもの。
記入前(思い出して書いた一覧)と記入後(明細と照らした答え合わせ表)。今日を9月28日とした例です。

思い出して書いたときは3件でしたが、明細と定期購入の一覧に照らすと6件になり、2件に★が付きました。明細の「apple.com/bill 730円」は写真加工D(480円)と写真の保存C(250円)に分かれ、足すと元の行の730円と合いました。

写真加工Dは、無料体験のあとそのまま続いていたものです。語学アプリEは年払いで、次の請求日は11月15日です。手順4で、その2週間前の11月1日を見直しの日にします。★の2件を足すと、年に11,560円分(写真加工Dの480円×12か月と、語学アプリEの5,800円)です。やめると決まった金額ではなく、続けるかどうかを決める対象の金額です。最後に使った日が分からないニュースサイトFは「不明」のまま残し、次の請求日まで、使ったらメモに日付を書きます。

自分で書き込むときは、次の形を使えます。

サブスク答え合わせ表(1件ぶん)
・請求先・サービス:
・金額:
・毎月か毎年か:
・次の請求日:
・最後に使った日:
・★(30日以上前なら付ける):
・決めたこと(続ける/見直す/やめる):

続けると、払っているものが全部「選んだもの」になる

答え合わせ表を半年に1回作り直すと、毎月の決まった支払いは、自分で選んで続けているものだけになります。気づかないまま出ていくお金が減ると、毎月いくら残るかが読みやすくなり、残ったお金を先に取り分けておくといった次の工夫にも進みやすくなります。どのサブスクにお金を使うかを、暮らしで大切にしたいことに合わせて選べるようになります。

うまくいかないとき

請求先の名前から、何のサービスか分からない。 AIに推測させず「不明」のままにします。請求先の名前で検索するか、カード会社の明細の詳しい画面で確かめます。それでも分からない請求は、カード会社に問い合わせます。「たぶんあれ」と記憶で決めないのが、この記事の原則です。

家族のサブスクが混ざっている。 ファミリー共有などでまとめて払っていると、家族が契約したものも入ります。自分だけで決めず、★の付いたものを家族に見せて聞きます。

最後に使った日の記録が残っていない。 履歴が見られないサービスは「不明」とし、今日から次の請求日まで、使ったらメモに日付を書きます。次の請求日の前に、そのメモを見て決めます。

次の一歩

今日は手順1だけで構いません。まず直近1か月分の明細で、日付・請求先の名前・金額だけを残してAIに貼ってみてください。うまくいったら、3か月分に広げます。

サブスクを見直して毎月の決まった支払いが見えたら、次は残ったお金が自然にたまる流れを作る段階です。noteの記事「働く時間を増やさずに、毎月お金が残る流れを作る」で、入るお金と決まった支払いを表にして、お金が残る流れを1本作る手順を紹介しています。

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